12世紀にカンボジアのクメール王朝はインドシナ半島の大半を統治し、栄華の極みに達していました。この時代には、世界遺産として有名なアンコールワットやアンコールトムなどが建設され、また文化的にも世界最高の技術でカンボジアシルク(絹絣等)が織られていました。
アジアではタイシルクのジムトンプソンが有名ですが、彼はカンボジアシルクの素晴らしさに触発されて、タイでのシルク開発に取り組んだと言われています。
カンボジアの高床式住居では一階の土間で、お婆ちゃんが嫁にカンボジアシルクの織り方を教え、その嫁がまた娘に教え…、この様にしてカンボジアシルクの伝統は女性達の生活の一部として代々受け継がれて来ました。
しかし、1975年からの暗黒のポルポト時代に全てが破壊され、織も技術も、そして女性達の生活収入も消滅してしまいました。
マリー妃は、世界最高レベルのカンボジアシルクによる伝統織物を復興し、女性達が普通に手に職を持って自立出来るようにSOBBHANAとして、各地に織りを教える工房を作りました。
マリー妃は、そこで開発、制作されたシルク製品をSOBBHANAブティックで販売し、その収益金をチャリティー活動の基金としています。最近は、より顧客のニーズに合った製品開発を行うようPHALY CRAFT(FLOWと言う孤児院)とも連携を行っています。
日本でも、NPOソバナ・ジャパンがそれらのシルク製品の販売協力を行っています。
限定品ですが、JETROの認定を受けてスカーフ類を成田空港、関西空港の「一村一品マーケット」で販売しています。
また、日本で「絹の里」として有名な伊豆の松崎の「蔵ら」でも絹のご縁で各種の販売協力を頂いています。
今後とも、もっと広く皆様の目にふれる様販売ネットワークを広げていきたいと思っています。
もし、日本でのカンボジアシルク製品の販売にご関心のある方はぜひとも事務局(info@sobbhana-japan.org)までご相談下さい。